
BSK流健康の4つの柱
4.家族の絆
感情豊かで社会性のある犬たちは、一緒に遊んだり、人と話をしたり(心の中で)、家族と共に楽しむことが大好きな動物です。
愛犬にとって家族はとても大切な存在で、家族との関係を良好に保つことは心身の健康のためにとても重要なことです。
健康な体作りのための『家族の絆』
3つのポイント
3つのポイント
- 家族は群れの仲間です
犬の先祖は厳しい自然界で生き抜くために群れで暮らしていました。
家族(群れ)の一員としての規律を守ることが安心して暮らすことにつながります。 - 信頼関係を築きましょう
家族とよい関係が築けていないと不安から問題行動を起こす事もあります。
この状態はストレスを感じやすくなり、健康を害す事にもつながる可能性があります。 - すべての犬の心身の健康にトレーニングが必要です
こまめに指示を出し犬の注目を集め、よくできたら心を込めて褒めてあげるということを約束事として信頼関係を積み重ね、優しくて頼りがいのあるリーダーを目指しましょう。
犬たちにとっての「群れ」とは?
犬の祖先たちは、自然の中で命の危険を回避し、厳しい気候でも食事にありつくために、リーダーを中心とした統率された群れで暮らしていました。
現代の犬たちにもこの本能は残り続け、群れ意識や優れたリーダーによって統率された状態を望む心があるようです。
今では一緒に暮らす家族を自分の群れとして認識して生活していて、その行動にも群れ意識が見え隠れしています。
群れの中で一番大切なこと
集団の中ではお互いを信頼し合えているかはとても重要なことです。
信頼関係は長く共に過ごす中で、約束を守る・相手を尊重して大切に扱うなどが積み重なって築かれるのは人と犬との間も同じです。
ドッグトレーニングは、会話することが叶わない愛犬との間でプラスを積み重ねることを意識的に行い信頼関係を築くことができる方法としてもっとも効果的な方法です。
犬は使役のために作出された歴史があるため、トレーニングに対してとても意欲的なところも他のペットに比べて人との関係を深めることができる要因だと言えます。
check!
愛犬との約束とは
行動を促す
スワレ、来いなどの指示を出す
基本のトレーニング
心を込めて褒める・遊んであげるなど
楽しいことや嬉しいことが起こる
問題行動のメカニズム
逆に、からかう、嫌がることをする、約束を守らない・だます・気まぐれに接し方を変えるなどは信頼関係を築くにはマイナスとなってしまいます。
これらはお子さんのいるご家庭で起こりがちであると同時に、大人でも知らず知らずのうちにしてしまうことがあるので注意が必要です。
また、本来プラスになるはずのトレーニングの中で
- 指示の出し方がわかりづらい
- 褒めるタイミングが悪い
- ご褒美があったりなかったりする
など、意図が伝わっていなかったり、約束がしっかり守られていなかったりして犬が混乱してしまうことがあります。
また、犬も【飼い主に行動を促す→望む報酬を得る】というパターンを学習し、知らず知らずのうちに立場が逆転しているケースも少なくありません。
無駄吠え・噛みつき・留守中のいたずら・成犬のトイレの失敗・偏食・分離不安など様々な困ったお悩みの原因は、こうした混乱や不安や立場の逆転から起きています。
check!問題行動の根本的な理由
- 群れの中で信頼関係が築けていない不安
- 犬と人との立場が逆転してしまい犬がリーダーであるかのように人間に行動をさせるようになっている
改善のためには、その行動自体を止めさせることよりも、信頼関係を正すことを地道にやりなおすことを重視したほうが良いケースがほとんどです。
マイナスを極力なくし、プラスを積み重ねて信頼貯金を貯めていきましょう。
トレーニングが健康作りになる
トレーニングによって得られた信頼関係による安心は、ホルモンにも影響を与え、心が落ち着き血行が促進されたり、ストレスへの耐性もついたり、健康によい影響をもたらします。
もちろん人間側も、愛犬が健康で信頼関係がしっかり築けていて問題行動に悩むこともなければ、毎日がもっと楽しくなり、愛犬の事がもっと好きになり、お互いが幸せでいることができます。
『家族の絆』が健康の4つの柱のひとつになっているのにはこのような理由からです。
BSKのドッグトレーニング
家族とのドッグトレーニングは心のふれあい、コミュニケーションであってほしいと私たちは思っています。
大人から子どもまで家族全員が愛犬と良い関係を築こうという意識を持ち、家族間で接し方などを統一できるように確認しあうことが大切です。
愛情とは決して好き勝手に甘やかすことではなく、安心して暮らせるように信頼できる存在でいてあげることです。